失業給付の自己都合と会社都合の違い|給付額・日数・手続き
結論:『離職票の離職理由コード』で、自己都合か会社都合(特定受給資格者)かが決まり、給付までの期間(給付制限)と日数が変わります。同じ離職でも数十万円の差が出るので、離職票の内容は必ず確認。
給付の基本(基本手当)
『失業給付』の正式名称は『基本手当』。雇用保険の被保険者が離職後、求職活動をしている期間中に給付されます。退職理由によって2つの区分に分かれます。
| 区分 | 該当例 |
|---|---|
| 自己都合 | 転職・結婚・引っ越し・自分の意思での退職 |
| 会社都合(特定受給資格者) | 解雇・倒産・賃金未払い・残業過多など |
| 特定理由離職者 | 有期雇用の雇止め・正当な理由のある自己都合(病気・介護等) |
給付制限期間の違い
| 区分 | 給付制限 | 受給開始 |
|---|---|---|
| 自己都合 | 原則2か月(5年内で2回まで。3回目以降は3か月) | 離職から約3か月後 |
| 会社都合・特定理由離職者 | なし | 7日の待期後すぐ |
※ 2025年4月から、自己都合の給付制限が条件次第で1か月に短縮される措置あり(教育訓練の受講などで短縮)。
受給日数の違い
自己都合・特定理由離職者(一般)
| 被保険者期間 | 日数 |
|---|---|
| 1〜10年 | 90日 |
| 10〜20年 | 120日 |
| 20年〜 | 150日 |
会社都合(特定受給資格者)
| 年齢/被保険者期間 | 日数の最大 |
|---|---|
| 35〜44歳・20年〜 | 270日 |
| 45〜59歳・20年〜 | 330日 |
| 60〜64歳・20年〜 | 240日 |
年齢×加入年数で大きく変わります。45〜59歳の長期勤続者は最大330日(11か月)と手厚い。
給付額(基本手当日額)
離職前6か月の賃金(賞与除く)から計算した『賃金日額』に、給付率(離職時年齢で変動)をかけます。給付率は50〜80%。低賃金の人ほど給付率が高い設計。
計算例:月給30万円・40歳・自己都合・加入5年
賃金日額 約10,000円 × 給付率 約60% = 日額 6,000円 × 90日 = 54万円
同条件で会社都合なら最大180日まで延びる可能性があり、約108万円。
申請の流れ
- 退職後、会社から離職票を受け取る(10日〜2週間)
- 離職理由コードを確認(不当なコードなら異議申立可能)
- 住所地のハローワークで求職申込+受給資格決定
- 7日間の待期
- 自己都合は給付制限期間(2か月)
- 4週間ごとの認定日にハローワークへ(求職活動の実績2回以上)
- 認定後、約1週間で振込
離職理由は争える
会社が『自己都合』と書いていても、実態が解雇・退職強要・労働条件の悪化等であれば、ハローワークで『特定受給資格者』として認定される可能性があります。給与明細・タイムカード・メール等の証拠を持参しましょう。
早く決まれば再就職手当
給付日数を3分の1以上残して就職した場合、残日数の60〜70%が一時金で支給されます(再就職手当)。給付制限期間中の就職でも一定要件で対象。受給中もアクティブに転職活動した方がトクです。
関連制度
- 再就職手当(早期就職時のお祝い金)
- 教育訓練給付金(学び直しの受講費補助)
- 求職者支援制度(雇用保険なしの人向け)
- 住居確保給付金(家賃支援)
- 失業したらやることリスト
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